HOW TO MAKE SOUND EFFECTS
効果音を探すのをやめ、
あなた自身で効果音を作ってみませんか?
リアルかつ仮想的なライフル音の作り方
リアルと仮想は相反する要素ですが、時には両方を兼ね備えた効果音を要求されることがあります。ここでは「リアルかつ仮想的なライフル音の作り方」をご紹介します。
ポイントは仮想的な音を使って構造をリアルに再現すること
たとえ仮想的なデジタル音やシンセサイザー的な音をメインの音色にしても、その対象となるモノの構造・聴こえ方をリアルに再現することで両方を兼ね備えた効果音を作ることができます。
例えば、アサルトライフルの発砲音を単純に同じサンプル音一つで連続音にすると、とても機械的な印象になってしまいます。これは「マシンガン効果」といわれる現象ですが、あまりに速い間隔で鳴ると残響音に近い印象に変化します。
これを避けるために有効な一つの手段は、一音一音を微妙に音程を変えることです。現実のアサルトライフルの発砲音も、一発一発がまったく同じ音ではありません。こうした現実的な聴こえ方を再現することが「リアルさ」につながります。
装飾音を再現する
発砲音のみならず、「跳弾」「薬莢落下」など銃の発砲以降のプロセスも再現することでより現実的な音構造を感じさせることができます。こうした装飾音に現実音を使うか仮想的なデジタル音を使うか、その比率で自分のイメージするリアルと仮想の割合を調節することができます。
作り方の流れは下記の動画で聴くことができます。(約3分34秒の動画)
いかがだったでしょうか?この動画では現実感と仮想の割合をだいたい半分くらいに感じるようにしていますが、是非ご自身のイメージによって素材をデジタル音を多めに使ったりして好みの調整をしてみてくださいね!
効果音メモ
リアルな音といわれると現実音を使うことばかりに目が行きがちですが、構造をリアルに再現することがリアルな音の表現につながると感じています。
OGAWA SOUND:小川