HOW TO MAKE SOUND EFFECTS
効果音を探すのをやめ、
あなた自身で効果音を作ってみませんか?
THEME 効果音の音質をクリアにする方法①
~イコライザー編~
録音した音にノイズがたくさん入って"使えなかった"経験はありませんか?もしかすると、これからご紹介する方法を試せばその問題が解決するかもしれません。録音した音をクリアにしたい方は是非ためしてみてくださいね!
1.音の周波数帯域を図で見る
ノイズの特徴が、
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周波数が一定している
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特定の周波数が強く出ている
このような場合はイコライザーを使うと簡単にノイズを小さくすることができます。代表的なものは「電気機器系のノイズ」です。エアコンやパソコンが近くにある場合、"ブーン"、"ウィーン"、といったノイズが絶えず発生しています。
例えばこの音は、ドアの開け閉めを録音したものですがパソコンのノイズが混じっています。「ブーン」という音が聴こえるのを確かめてみてください。
※聴こえない場合はヘッドフォンでお聴きいただくか音量を大きくしてお聴きください。
▼パソコンのファンノイズが混じったドアの開閉音
ノイズが非常に耳障りですよね。では次に、この音がどのような周波数分布図になるのかを調べてみましょう。
▼ファンノイズを含んだ周波数分布図
この図では、縦軸が時間の経過を、横軸が周波数帯域を示しています。右に行くほど音が高く、下に行くほど時間が経過するということですね。詳しく見てみましょう。
よく見ると、横に一直線に伸びる線が「濃いものが6本」「薄いものが2本」見えます。
これがドアの開閉音を表しています。
横一直線になるということは、低い成分も高い成分も含んだ「広い周波数帯域」をもっていると言えます。さらに、「タン」の線をよく見ると線の左部分が少し黄色くなっているのがわかります。これは特に低域部分が強く含まれていることを示しています。
確かにドアを閉める音は開ける音より「重い」です。図の見え方が分かってくると面白いですよね(笑)
では次です。この図にはもうひとつ特徴的なものが見えます。
横ではなく縦にうっすらと何本か線が見えないでしょうか?そう、これがパソコンのファンノイズ成分です。
▼ファンノイズの周波数帯域
縦に直線的に伸びているということは、時間が経っても常に同じ音程で音が鳴っているということです。電気機器のノイズというのはこんなふうに一定の音程を保ったまま鳴ることがほとんどなので、周波数分布図を見ることができればあっという間にどの周波数帯域で鳴っているか「見る」ことができます。
2.ノイズ成分の帯域のみ音量を落とす
それではノイズの成分がどの周波数帯域で鳴っているかわかったので、この帯域を中心にイコライザーを使って音量を落としてみましょう。100Hz、300Hz、500Hz、8kHz、13kHzあたりを落とします。
▼ファンノイズの周波数帯域を中心にイコライザーで音量を落とす。
こうしてノイズを減らした音がこちらです。もとの音と比べてみましょう!
▼ノイズを減らしたドアの開閉音
▼ノイズの混じったドアの開閉音
いかがでしょうか?完全にとはいきませんがほとんどノイズが目立たなくなりましたね。ノイズの成分が一定しているものはこんなふうにイコライザーで簡単に小さくすることができます。
最後にイコライザー処理後の周波数分布図をみてみましょう。
まだ成分は残っていますが、分布図上でも目立たなくなったのが容易にわかりますね!
こんな感じであなたも是非試してみてください!
効果音メモ
イコライザーで処理する時はプレビューしながら「残したい音に極力影響がないよう」設定していきます。ノイズの成分と残したい音の成分が同じだった場合は特に気をつけながら処理するのがよい結果になりやすいです。
OGAWA SOUND:小川
今週の記事はいかがたっだでしょうか?効果音について少しでもご興味や関心を頂ければ大変嬉しく思います。
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